レコーディングの心得~ベース編
今回の記事では、ベースレコーディング時に注意すべきこと、ポイントを書いていきます。
ベースは、楽曲の低音域を支える重要なパートです。
ローが安定している楽曲は聞いていてクオリティが高いと感じられるはず。
しっかり楽曲を支えましょう。
ルート音を把握すべし
ベースはコードのルート音を担当することが多いです。
なので、楽曲のコードのルート音をしっかり把握しておくべし。
当たり前かもしれませんが、意外とバンド内でコンセンサスが取れていないこともありますよ。
自分が関わった音源にも実は、ベースのルート音が間違ってしまっているところがあったりします(笑)
また、レコーディング中に気づいてベーシストに修正してもらったこともあります。
是非皆さんはこんなことがないように、レコーディング前にしっかり確認しておきましょう。
レコーディング前にプリプロをしておくのもいいですね。
どんな録り方にするのかではなく、どんな音が出したいか
ベースのレコーディング方法にはライン録りとアンプ録りがあります。
どっちにしたらいいのか分からない場合は、エンジニアさんに「こういう音にしたい」と事前に相談しておきましょう。
最適な方法を提示してくれるはずです。
マイアンプ(プリアンプ)のこの音が欲しい!と明確にある場合は、それを使うのも大ありです。
ベーシストの個性にも繋がりますしね。
ただ、その場合もラインで録っておくと後でリアンプする選択肢もできます。
本職のエンジニアでないので、想像ですが、
恐らくエンジニアさん的には、ラインで録りたいはずです…
後で加工しやすいので。
ライン録りの場合はベース本体のキャラクターがモロに反映されます。
バンドの楽曲や出したい音に最適なベースを使いましょう。
(ゴリゴリのメタルコアでリッケンバッカーは使わないでしょ?)
また、ベーシストの中には、DIに拘りがある人もいると思います。
明確にこのDIが使いたいというのであれば、アンプと同じように使っても良いですが、
その場合も、エンジニアさんと相談しましょう。
結果レコーディングスタジオにある高価なDIの方がいいというケースも多々あるので。
良質なシールドを使え
シールドが問題ないか確認しておきます。
長すぎるのもNGです。
ライン録りの場合は、ベース本体と共に大事な要素なので、ここでケチってはだめです。
また、良質なシールドをレコーディング前に探すのも楽しいと思います。
間違えても気にするな!?
多少間違えても一度曲を演奏しきりましょう。
内容によっては、間違えた部分を録り直しできます。
この時、プロデューサー的な役割のメンバーがミスしたポイントが分かる場合は、止めずにどの部分かメモしておくといいでしょう。
ベーシスト自身が曲全体のテイクを確認するときは、その場所で再生を止めずに録り直したいポイント(再生位置)を紙にメモしておきます。
その場で止めてしまうと、曲全体が把握出来ません。
これは、他の楽器でも同じです。
チューニングはこまめに
レコーディング中はチューニング魔になりましょう。
濁った音源にならないようにするためにチューニングは超重要です。
毎回チューニングを確認してもいいくらいです。
関連して弦交換もしておきましょう。
ギターと違って、ベースは頻繁に変えない人も多いと思いますが、やっぱり新品の弦の方がチューニングは安定します。
新品のギラギラ感を出したくない場合は、少し弾いておくか、ギラギラ感が少ない弦を選ぶのもいいでしょう。
演奏終わりは気を緩めず
ドラムのところでも書きましたが、曲終わりのサステインもレコーディングしています。
気を抜かず、ノイズが入らないようにしてください。
終わりに
いかがでしょうか。ベースは多くの音楽にとって低音部分を担う重要パートです。
低音が安定しているミックス自体も安定してきます。
是非参考にしていいベースを録音してください。
次の記事では、ギターレコーディングについて書きたいと思います。